江戸切子と薩摩切子

ソーダ石灰ガラスの切子への適否


ソーダ石灰ガラスは歴史的にも技術的にもガラスの基本で、現在最も広く利用されています。
ソーダガラスなどとも呼ばれ、安価なことから板ガラスやガラス瓶などに広く利用されます。
ガラス製品として工芸にも使用されます。
切子の細工も勿論可能ですが、透明性はクリスタルガラスには及びませんので、手作り切子のグラスリッツェン用には避けたほうがよいかもしれません。
吹きガラスなど造形作品には問題はありません。
産業革命中期以降、炭酸ナトリウムから作るソーダ石灰ガラスが主流になりました。
ソーダ石灰ガラスはケイ砂 、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウムを混合して融解すると得られます。
炭酸ナトリウムを加えると融点は 1,000 ℃近くまで下がり加工が容易になりますが、炭酸ナトリウムを加えるとケイ酸ナトリウムを生じ水溶性になるため、さらに炭酸カルシウムを加えることでこれを防いでいます。

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