江戸切子と薩摩切子

切子(グラスリッツェン)用ガラス素材


江戸切子や薩摩切子はダイヤモンドホイールで彫りこんでいきますが、ここではダイヤモンド針で手で彫りこんでいきます。
グラスに自分で好きな図案を彫るのは、切子の一種と言っても良いでしょうが、グラスリッツェンと言います。ダイヤモンド針で手彫りで彫っていきますので、ガラスの素材の硬さに注意が必要です。
グラスリッツェンにはガラスの素材としてクリスタルガラスが最適です。
クリスタルガラスは他のガラスに比べて柔らかく、彫りやすいからです。また、透明度も高く、すっきりした線を彫る事ができます。
クリスタルガラスと言うのは、ガラスの製造時に酸化鉛等を添加することでガラスの透明度と屈折率を高めたものです。その輝きから水晶(クリスタル)のように透明なガラス、通称として「クリスタル」と呼ばれます。
酸化鉛がガラス全体の24%以上のものを、クリスタル、12%程度以下のものをセミクリスタルと呼びます。特にワイングラスなど工芸用では酸化鉛が多いものが好まれます。
空き瓶や鏡はクリスタルよりもやや硬く、初心者むきではありません。
合成樹脂のアクリルにも切子細工はできますが、これは柔らかすぎてすぐ傷が付きます。たとえば削りかすを手で払ったつもりが押し付けたことによって傷になってしまったりします。
ダイヤモンド針ならば大抵のガラス素材に切子細工が出来ますが、着色ガラスはあまり切子細工には向いていません。
模様を彫りこむことはできても、彫った線が明瞭に見えにくいからです。

参考 : いろいろなガラスがあります
 ソーダ石灰ガラス カリガラス クリスタルガラス 石英ガラス 強化ガラス 耐熱ガラス 硼珪酸ガラス ウランガラス アクリルガラス ゴールドストーン

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