江戸切子と薩摩切子  
酒井田柿右衛門 江戸時代、肥前国(佐賀県)有田の陶芸家

酒井田柿右衛門


酒井田柿右衛門は、江戸時代、肥前国(佐賀県)有田の陶芸家、および代々その子孫(後継者)が襲名する名称です。
2006年12月現在、第十四代酒井田柿右衛門が当代となっています。
なお、当代は人間国宝(2001年7月12日認定。色絵磁器)、佐賀県陶芸協会会長、日本工芸会副理事長、および九産大大学院芸術研究科専任教授です。
初代は乳白色(濁手)の地肌に赤色系の上絵を焼き付けるという柿右衛門様式(後述)と呼ばれる磁器の作風を確立し、その作品はヨーロッパなどにも輸出されマイセン窯などでは模倣品も作られました。
柿右衛門様式は、主に大和絵的な花鳥図などを題材として暖色系の色彩で描かれ、非対称で乳白色の余白が豊かな構図が特徴です。上絵の色には赤・黄・緑、そして青・紫・金などが用いられます。また、器の口縁に「口銹」と言われる銹釉が施されている例も多くあります。
同じ有田焼でも、緻密な作風の鍋島様式や寒色系で余白の少ない古九谷様式と異なり、柔らかく暖かな雰囲気を感じさせます。
また、夕日に映える柿の実を見て初代が赤絵磁器を作ったとする逸話が「陶工柿右衛門」や「柿の色」の題で作者・友納友次郎により大正時代の小学校の教科書に掲載され、広く知られていますが、これはオランダにおける陶工の琺瑯彩に関するエピソードを柿右衛門に当てはめたもので「名工柿右衛門」と同様に創作です。
(ウィキペディア参照による)

 

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