江戸切子と薩摩切子  
藤原雄は日本の陶芸家。1996年に人間国宝に認定されています。

藤原雄


藤原雄(ふじわらゆう)は日本の陶芸家。1996年に人間国宝に認定されています。
藤原啓、勝代の長男として、岡山県備前市(当時の和気郡伊里村)穂浪に生まれました。
右目は0.03、左目は全く見えないというハンディの持ち主でしたが、健常者同様に進学する事に父親はこだわり続けたといわれます。
青年時代は文学や音楽に熱中し、1951年明治大学文学部日本文学科に進学。卒業後1955年に出版社であるみすず書房に就職しますが、9月に父親の看病の為に休職し帰郷し、小山富士夫に備前焼を勧められ父に師事し技法を学びはじめました。
備前焼の伝統を重んじながらも、新しい感性に溢れた作品作りを追求しました。
1957年結婚。翌年には長男が誕生しています。
1958年、日本伝統工芸展に初入選。1961年からは日本工芸会より正会員に認定されました。
1964年アメリカ現代陶芸美術館やカナダのポイントクレーヤーでは海外初の個展を開催しています。同年以降、アメリカ、カナダ、メキシコ、スペインの大学などで備前焼についての講義をたびたび行っています。
1965年には棟方志功と共にアメリカ・ダートマス大学の客員教授を勤めています。以後国内外で多くの作品を発表しその評価が高まってゆきます。メトロポリタン美術館や大英博物館にも作品が収蔵されました。
1985年紺綬褒章受章。1988年社団法人日本工芸会理事に就任。同年、日本人として初めて韓国国立現代美術館にて「備前一千年、そして今、藤原雄の世界展」を開催しています。
1991年に開始された「焼き締め陶公募展」では実行委員長を勤めるなど後継者の育成に尽力しました。
1996年5月10日、重要無形文化財「備前焼」保持者に認定。2代に亘っての人間国宝となったのです。
2001年逝去。
(ウィキペディア参照による)

 

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