江戸切子と薩摩切子

切子(グラスリッツェン)図案を写す


薩摩切子にしてもそうですが、江戸切子を実際に切っている職人さんの場合、下絵は使わないですが、私たちアマチュアは下絵どおりの切子が作れればよしとしましょう。
下絵どおりの切子(グラスリッツェン)とするためには、下絵をグラスの表面に写し取る必要があります。

グラスの内面に貼り付けた切子の下絵図案を垂直に見ながら、極細の油性サインペンでなぞらって、グラスの表面に線を書きます。
彫りつぶす所はその外郭線を書き込みます。
描き落しがないか、垂直からずれていないかなど、切子図案とよく見比べてチェックします。
チェックが終わったら、切子図案を取り外します。

もう一度良く見てください。問題がなければ、いよいよダイヤモンド針で彫るのですが、いきなり本彫りはしません。
サインペンの線の上を、細針で正確になぞらいながら、グラスの表面にうすい線を彫りこみます。
あまり力を入れないように、鉛筆で書くつもりで、すーっと彫り進みます。
彫り残しがないか確認し、もしあれば今のうちに彫っておきます。
全部彫れたら、除光液でサインペンの線を消します。

これで、グラスの表面に切子図案がうすくではありますが正確に写し取られたわけです。

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