江戸切子と薩摩切子

自分で作る切子(リッツェン)


自分で切子グラスを作ってみましょう。
グラスに自分で好きな図案を彫ることができます。切子の一種、グラスリッツェンと言います。2〜3本のダイヤモンド針と無地のグラスを用意するだけです。ダイヤモンド針は数千円で入手できます。 切子は、江戸のビードロ屋、加賀屋久兵衛がヤスリや金剛砂を用いて切子グラス作ったのが始まりと言われます。その頃はダイヤモンドの針がありませんから、大変な時間と手間をかけて切子を作ったものと思われます。切子と言うのはガラスに彫刻すること、または彫刻されたガラスのことを言います。浅くても深くてもガラスをカッティングすれば切子です。
ここで紹介します切子の手法は、グラスリッツェンといわれ、極浅く彫る方法です。江戸切子や薩摩切子は下絵図案を使いませんが、グラスリッツェンでは図案を使います。また、薩摩切子のようなダイナミックさではなく、初期の江戸切子を思わせる彫りのようになります。ではその彫り方を簡単に説明します。

使う道具
ダイヤモンド針(太、中、細)を用意します
補助道具 : 極細油性サインペン、マニキュアの除光液、黒いフェルト、セロテープ、はさみ、図案、ティッシュペーパーなど

素材
ワイングラスなど透明なガラス素材を用意します。

切子作業
セロテープでグラスの内側から図案をセットします
グラスの外側からサインペンで切子図案を写す作業をします
図案をはずします
針の使い方基本を知っておきます
細針でサインペンの線の上に沿ってグラスの表面にうっすらと図案を書き取ります
除光液でサインペンの線を消します
中、太針で切子作業を始めます
清掃、確認、修正します

切子作例
ぶどうの絵を例として、グラスリッツェンで彫る場合の大切な要点を記します。
実を彫るポイント    線は地球儀の経度線のようにします
葉を彫るポイント    葉脈に沿わせます
つる、枝を彫るポイント 輪郭線からはみださないように  

その他
彫り方とその表現その他のテクニック(知っておいてください)

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