江戸切子と薩摩切子  
吹き棹にガラスの種を取って息を吹き込んで成形する技法

吹きガラス



最初に下玉を作ります。これは、熔けたガラスを吹き棹の先端に巻き取り、少し吹きながら丸い形に整えます。
下玉の上に熔けたガラスを重ねまきして下玉を大きくします。大きな下玉が必要な場合には、二度三度と重ね巻きします。

新聞紙を折りたたんだりして作った、紙リンで下玉の形を整えながら、吹き棹を吹いて下玉を大きく膨らませます。この作業の間、常に吹き棹を回転させておきます。

膨らんだ製品の吹き棹に近い部分を鉄製のハシなどで挟みながら回転し、細くくびらせるように線を入れます。

製品の吹き棹と反対側のところにポンテという鉄棒を付けます。
先ほどくびらせておいた線のところで切れば、製品はポンテ上に移ります。

ポンテを回転させながら切り口を広げ、形を整えれば出来上がりです。切り口を広げるのには通常木バシを使います。
最後にポンテを切り離します。

完成した製品に付け足をすることもありますし、切子の細工を行う場合もあります。
また、下玉の上に着色したガラスを被せることもあります。

 

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